セキュリティ設備の基礎知識

こんにちは、SHO-TAです。

弊社の案件ではカメラを含む「セキュリティ設備」の工事が大部分になっています。
最近だとコロナ過のあおりもあってか非接触の顔認証ゲートや自動検温システムでの引き合いが増えてきています。

セキュリティシステムといってもその内容は様々なので、使用する機器等含めてここで紹介させて頂ければと思います。

セキュリティ設備の構成

まずほとんどの場合で設置するのが監視カメラで、建物周囲や内部に複数台設置します。
設置場所についてはまず出入り口や金銭・物品の関わる所には必ず設置するとして、プラス出来るだけ死角の無いように設置場所を考えていくというのが一般的な考えかと思います。
設置するカメラはほとんどの場合デジタル方式のカメラですが、まれにアナログカメラを使う場合もあります。

カメラとセットになるのがレコーダーで、動画の保存期間や接続する台数によってハードディスクの仕様も変わってくるので事前にスペックの検討が必要です。

そして入退室の管理をする場合はカードリーダーや電気錠、フラッパーゲート(電車の自動改札のような機械)の設置が必要になります。
フラッパーゲートは顔認証やカードリーダーと組み合わせて使います。
このような認証システムを使うと建物をエリアで区切ってセキュリティのレベルが設定出来るので、研究機関など機密情報を扱うオフィス等では特に重宝するかと思います。
また実物のカギと違い設定を変えるだけで入退の可否が変えられるので、紛失や複製に対するリスクが軽減できるという一面もあります。

さらにセンサーで物や人の動きを検知して警報を上げたり、他の機器を動作させるケースも考えられます。

セキュリティ機器の働き

監視カメラ

監視カメラは使用場所によって屋内用や屋外用、全方位カメラや指向性のあるカメラ、マイクの有り無しなど設置場所に合わせた機材の選定が必要です。
機種にもよりますが画角の広くとれるドーム型、全方位型で大まかにエリアを監視して、重点的に監視したいエリアに関してはボックス型のカメラで狙って撮影するような構成になることが多いです。

レコーダー

カメラの台数が増えると録画できる映像のリソースも増えるのでハードディスクはかなりの容量が必要です。
コマ数を落としたり録画の保存期間を短くする事で容量を節約したり、万が一に備えてハードディスクにミラーリング(バックアップ)機能を持たせる為にハードディスクの容量を拡張したり様々なケースがありますので事前の打ち合わせはしっかりしておく必要があるかと思います。

カードリーダー

カードリーダーを使ったセキュリティシステムを導入する一番のメリットは入退の管理がしやすくなる事かと思います。
外部の人や部署、役職など様々な条件で通れるエリアを設定できるのはもちろん、入退室の時間やID、操作履歴の記録などが可能なのでもし何かあった場合に原因の特定もしやすくなります。

フラッパーゲート

最近導入が増えているセキュリティ設備です。
機能的には電気錠とカードリーダー、または検温センサーや生体認証などの機能を組み合わせたものになります。

空港やイベント会場などで複数台並べて多くの人の出入りを管理したい場合や、普通のドアに比べ圧迫感が少ないので意匠性の面でこだわる場合に採用されるケースが多くなっています。

センサー

防犯用途のセンサーには様々なものが有りますが、人の動きを検知する赤外線センサーやドア・窓の開け閉めを監視するマグネットセンサーが比較的良く使われるセンサーです。
赤外線センサーは向きや感度の調整が適正でないと誤報が発生したり反応しなかったりするので施工の際には慎重さが求められるセンサーかと思います。

防犯用のセンサーとしては他にもガラスが割れたことを検知するセンサーや、監視カメラにセンサーが付いてる場合や映像を自動認識して警報等を上げるシステムなどもあります。

IOT化の動き

近年のセキュリティ設備の傾向として、これまでの専用管理機器を使用した管理からWi-Fiを軸にしたパソコン上での機器管理・IOT化が進んでいることが挙げられます。

入退管理システムを例に挙げます。
以前は電気錠やカードリーダーを有線で制御器に接続し管理していましたが、カードリーダーにWi-Fi通信機能を持たせて鍵の開け閉めをさせることも出来る様になりました。

このような機器を利用することで制御器や電気錠が必要ないのはもちろん、配線工事や制御器の据付工事も必要無くなる為、圧倒的にコスト面でメリットがあります。

また、Wi-Fiを利用したシステムはオフィスのレイアウト変更など、設備を移設する際の配線工事も必要ないのでメリットがあります。


以上が一般的なセキュリティ設備で使われる機器になります。
これらを組み合わせてお客様の目的とするシステムの要件に合わせて施工していくのがセキュリティ設備、と言えるかと思います。

個別の機器についてもまた紹介できればと思います。
カメラについては下記の記事でまとめてありますので、もし興味があればご一読ください。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた!

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