今回ご紹介するのは、東京都内のオフィスビル内でのネットワークラック設置事例です。

ネットワークラックとは、HUBやルーターなどネットワーク関係の機器を収納する扉付きの棚の事で、用途に合わせて様々なカスタマイズが可能です。
サイズや棚板の大きさはもちろん、機器を直接搭載したり引き出しタイプの棚を付けたりすることが出来ます。

大切なネットワーク機器を収納するモノなので、耐震補強や電源回りがシッカリしているのもネットワークラックの特徴です。

お客様のお困りごと

  • ラック内の棚が足りず、整理が出来ない
  • 機器がラックに収まらない
  • 機器のケーブルがまとまらない
施工前の状態です。

ご提案内容

今回の案件では収納する機器の量から考え、当初は高さ140cm位の28Uラック2架のパターンと、高さ2m位の46Uラック1架の2パターンをご提案していました。
※28“U”、46“U”のUはネットワークラックの高さを表す規格で、1Uが1.75インチで約44mmです。ネットワーク機器はこの高さに合わせて設計されていることが多いです。

そして最終的に高さ2m、46Uのネットワークラックを1架導入する事が決まりました。

行ったカスタマイズに関してですが、まず今回のラック設置場所正面のスペースに限りが有ったため、通常の片開き扉ではなく、開閉スペースの少ない両開き扉を選定しました。

さらにお客様よりノートPC2台、デスクトップPC1台の収容をご希望頂いたため、
ノートPCには引き出して操作できるスライドタイプの棚板を、デスクトップPCにはラックに直接取り付けできるモニターを選定しました。

また今回のラックは背が高く、地震の際に大きく揺れる可能性も有った為、躯体にアンカーボルトを打って耐震補強工事もする方向でお話しさせて頂きました。

施工内容

まずは既設の機器からケーブルを外し、不要になったラックを解体していきます。

機器から外したケーブルには復旧しやすい様、テプラやその他テープなどでマーキングをしておきます。

既設のラックと機器を撤去し、ケーブルを種類ごとに整理した状態です。

そして事前に準備したプラスチック製の型紙に沿って耐震補強に必要な穴あけの位置を決めていきます。

現地で穴あけ位置を決める事も可能ですが、事前に型紙を用意しておくことで施工時間の短縮や精度につながります。

今回は直径12mm(M12)のアンカーボルト4本で建物のコンクリート躯体に固定する方法です。
※「あと施工アンカー」の有資格者が施工しました。

固定位置が決まれば、後はフレーム、棚板の取り付けを進めていきます。

また、ラックのフレームに直に取り付け(ラックマウント)が出来る機器についても搭載していきます。

棚板の設置後は棚板上に機器を設置し、外していたケーブルを元の場所に接続していきます。

そして機器に接続したケーブルは邪魔にならないようフレームやケーブル支持バーなどに捕縛していきます。

また、棚板に乗せた機器も落下しないよう固定しています。

そしてこちらが作業終了後の状態です。

以前はラックに入りきらず床に置いていた機器やラックの上に置いていたノートPCなどお客様のネットワーク運用に必要な機器をすべてラック内に収納することが出来ました。

ちなみに前後の扉及びにサイドのパネルは鍵で施錠できる仕様なのでセキュリティ面でも安心です。

お客様にもすっきり奇麗になったとお褒め頂き、大変光栄でした。


この度は弊社にご依頼いただき誠にありがとうございました。

当社では今回の様なネットワークラックの設置工事について民間・公共ともに数多く手掛けております。

ラックの選定から設置方法、カスタマイズなど柔軟に対応させて頂きますので、ネットワークラック導入をご検討の際は是非当社にお問い合わせ下さい。