部材の材質について考える
こんにちは、SHO-TAです。
今日は現場で使う部材、材料や取り付け機器の材質の話です。
工事をする上で素材・材質に対する知識はかなり重要です。
弊社で取り扱う部材はプラスチック製か金属製かほぼどちらかです。
ただしプラスチックでも塩ビだったりポリエチレンだったりステンレス、スチール、アルミなどその種類は無数にあり、その性質もそれぞれ違いがあります。
なので加工の方法もそれぞれの性質に合わせた適切な方法で行わなければなりません。
柔らかいからとプラスチックの板に金属用のドリルで穴を開けると穴の周りが溶けてしまったり、固い金属を普通の刃で加工すると刃こぼれしたりしてしまいます。
そもそも適切な工具・方法じゃないと余計な時間がかかって大変です。
特に金属の部材を使う場合は別の意味でも注意が必要です。
例えばステンレス製の部材は錆びにくいので屋外用のものに良く使われます。
ですが「異種金属接触腐食」とか「電食」と呼ばれる現象が起こると錆びてしまう可能性があります。
これは異なる金属を水に濡れるなど電気が通りやすい状況にすると金属同士が反応して錆びてしまう現象です。
例えばアルミの架台をステンレスのボルトで留めると架台の方が錆びてしまいます。
以前トンネルの内壁が剝がれて落下する事故がありましたが、その原因もこの異種金属腐食だと言われています。
これを防ぐには同じ材質の部材を使ったり、樹脂のブッシングを使って金属同士が直接触れないようにする方法が一般的です。
また部材だけでなく床板などにも金属が使われている場合があるので、設置場所についても注意が必要です。
錆びると言えば塩害のおそれがある地域では部材の選定にもっと注意が必要です。
海風の影響を受ける場所では特に金属が錆びやすいのでより錆びに強い部材を選ぶ必要があります。
具体的にはステンレスの中でも錆びに強いものや、防錆塗装の施されたもの等があります。
自治体など公共機関の仕事では事前に仕様や設計が細かく決まっているので現場で判断というのはあまりないのですが、
民間の仕事では細かい部分が決まって無い状態でスタートすることもあります。
そうするとある程度現場で設計的な事を考えなければいけないというか、
機器の設置場所やコスト、強度など様々な要素を踏まえて施工しなければなりません。
そのためには様々な部材の材質に関する知識と理解が欠かせません。
シンプルなことですが正しい知識と経験を身に着けておかなければなと思います。
という事で今回は「部材の材質」ということで紹介させて頂きました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた!