光ケーブルの話 その1
こんにちは、SHO-TAです。
今日は「光ケーブル」をテーマにお送りしたいと思います!
光ケーブルは弊社の現場でいうとLANケーブルに比べるとかなり使う機会は少ないです。
使う機会は少ないんですが、LANを含むメタルのケーブルとは構造が全く違うのでしっかり違いを理解しておきたい所です。
そもそもちょっとややこしい所なんですが、光ファイバを破損したりしないように加工した線をさらに被覆で覆ったものが光ケーブルです。
光ファイバはコアと呼ばれる中心部、その周りのクラッドに光を通して通信します。
なので、通信速度や特性は「光ファイバ」の性質で決まります。
それを物理的に扱いやすい加工の方法としてケーブルや芯線の規格の違いがあります。
順番に見ていきましょう。
光ファイバ構造の違い
- マルチケーブル
├ステップインデックス(SI)
└グレーテッドトインデックス(GI) - シングルモード
├汎用シングルモード(SM)
├分散シフト・シングルモード(DSF)
└非零分散シフト・シングルモード(NZ-DSF)
通信速度や特性にかかわる「光ファイバ」の構造です。
弊社の場合、グレーで書いた線種はほぼ使いません。
マルチケーブルのステップインデックス(SI)のケーブルは通信精度が悪いのと、DSF、NZ-DSFケーブルは回線業者さんが使うような超高速・超長距離の接続で使うようなケーブルだからです。
主にGI(マルチ)のケーブルを~500m位までの接続、それ以上の距離はSM(シングル)を使うイメージかなと思います。
規格の違い
光ファイバは伝送速度によって規格が分かれており、マルチモードの光ファイバでは5種類、シングルモードで2種類の規格があります。
違う規格のものが混在したネットワーク構成だと意図した伝送速度が出なかったり機器が動かなかったりといった不具合の原因となりかねないので注意が必要です。
ケーブルの色が決められているので間違う事は少ないかとは思います。
このページの一番最初の画像だとOM4とOM5のケーブルになります。
規格については下記のページで詳しく説明されています。
芯線の種類
光ファイバに種類があるのは説明しましたがどの光ファイバでもそのままだと非常に折れやすくて扱いにくいです。(握った状態でくしゃみをしたらまず間違いなく折れます。)
なので光ファイバの周りを樹脂でコーティングして補強します。
そのコーティング方法が主に3種類で0.25mm素線、0.9mm芯線、テープ芯線です。
素線をさらにコーティングしたのが芯線という感じです。
ケーブルの種類
次はケーブルとしての種類ですが、芯線をさらに丈夫にするために樹脂や金属プラスチックなどで補強したのが光ケーブルです。
その補強方法やケーブル内に収める芯線の数で様々なケーブルがあります。
種類がありすぎて、ここではまとめ切れないので参考サイトを張っておきます。
さて、ここまで光ケーブルについて説明してきました。
なんですが内容的に長くなって来てしまったので今回はここまでにしたいと思います。
次回、コネクタや融着についての話をしていきたいと思います。
それではまた!
最後まで読んで頂きありがとうございます。