監視カメラの機能
こんにちは、SHO-TAです。
今日は弊社で設置工事をすることも多い監視カメラの機能を色々紹介したいと思います。
監視カメラは防犯カメラとかネットワークカメラという呼び方もされますが、今回は監視カメラという呼び方で進めます。
監視カメラは普通のカメラと違って、監視・チェックするのが目的のカメラです。
その為、普通のカメラにはない様々な機能が搭載されています。
見ていきましょう。
防塵・防水機能
そんなの当り前だろ、と思った方も居るかも知れません。
でも実際に使うにあたって、特に屋外用カメラではかなり大事な部分です。
電気機器の防塵・防水については、JISなどで決められた規格があって「IP●◆」という様な等級があります。
●の部分が防塵性能◆の部分が防水性能を表していて、数字が大きいほど高性能です。
防塵に関しては5以上で防塵機能があり、6になるとカメラの中にホコリ等が一切入らない性能になります。
防水に関しては5以上でほぼ防水、6で暴風雨でも大丈夫、7以上は水に沈めても大丈夫な防水性になります。
屋外用の防犯カメラとしてはIP65以上、出来ればIP66以上の等級のものがおすすめだと思います。
水中カメラはIP67になります。
またカメラのレンズに水滴や汚れが付きにくい様、コーティングされたカメラもあります。
下記はパナソニックのカメラのコーティングの例ですが、見え方にかなり差が出ます。
全方位カメラ機能
これは機能というか、カメラのタイプでの使い分けになります。
通常、全方位カメラ(魚眼レンズのカメラ)は名前の通りカメラの周囲360度を撮影できるのですが、それだけではありません。
映像を分割して180度パノラマ動画を2画面にしたり、好きな部分を切り取って4画面にしたりすることもできます。
この機能を使えば1台で複数の方向を撮影することが出来るようになるので低コストで広い部分を撮影するのに適しています。
ただし、映像は元の映像を加工して表示させる事になるので画質的にやや劣ります。
画像補正機能
カメラ本体の性能ももちろん大事ですが、監視カメラには様々な画像補正機能が付いています。
蛍光灯のちらつきを抑えるフリッカー抑制機能、夜間でも撮影するための赤外線投光機能、人通りのほとんどない場所で便利な動体検知機能、逆光補正機能、オートアイリス機能などその機能は様々です。
近年ではAI技術を利用して撮影対象である車や人、顔などを認識して、重要な部分がハッキリ写るように自動的に調整する機能の付いたカメラも出てきています。
POE機能
監視カメラの工事で必要な線は1本だけで、電源用の線を敷くことは殆どありません。
なぜならLANケーブルは映像と一緒に電源もやり取りできるからです。
このLANケーブルで電源を供給する、カメラを動かす機能がPOE機能です。
(アナログ監視カメラは同軸ケーブルで似たようなことが出来ます)
多くの場合、監視カメラはHUBからLANケーブルで電源を取ることになるのですが、このPOE機能に対応しているHUBと対応していないHUBがあります。
新規で設置する場合はもちろん対応したものを用意するのですが、既設のHUBを使用する場合は事前確認しないとせっかく工事したのに動かない…ということになってしまうので注意が必要です。
PTZ機能
PTZはパン、チルト、ズームの頭文字を取ったもので、ネットワーク上から監視カメラの物理的な操作ができる機能になります。
常時録画する場合は画角を変えると死角が出来てしまう為、あまり使われないですが、リアルタイムで監視したい場合には便利な機能です。
例えば時間帯によって撮影する方向を変えたり、無人販売所のような場所で普段は部屋全体が写る様にしておいて、不審者が入店した場合は人物をアップにするといった様な使い方が考えられます。
周辺機器の性能
監視カメラ本体の性能はもちろん大事なんですが、周辺機器のスペックもとても重要です。
中でも最も大事なのがレコーダーの記録容量です。
レコーダーの容量が不十分だと、
- 録画保持期間が短くなる。
- 画質落とす必要がある。
- 動画サイズを小さくする必要がある。
- フレームレートを落として動きが分かりにくくなる。
などのデメリットが発生してしまいます。
そのため、レコーダーは出来るだけ大容量のものをお勧めします。
後々のことを考えるとHDDの増設がしやすいタイプのレコーダーを用意した方が良いと思います。
また、顔認証システムやナンバープレート読取機能を使用する場合はPCも必要になります。
各システムによって必要な仕様があるのでその辺も確認しておく必要があります。
さて「監視カメラの機能」ということで色々紹介させて頂きましたが、如何でしたでしょうか?
少しまとまりの無い内容になってしまったかも知れません。
また何か思いついたら改めて紹介させて頂ければと思います。
今日も最後まで頂きありがとうございます。
それではまた!