蓄電池の話
こんにちは、SHO-TAです。
前回「電動工具のバッテリー」というテーマで記事を書かせて貰ったのですが、今回はその流れで蓄電池、バッテリーと意味合いは同じですがビルやシステムの電源として使うもっと大きなものについても触れてみたいと思います。
近年注目を浴びているクリーンエネルギーは発電量が安定しないため蓄電設備が必要になってきますし、家庭用でも昨年は電気自動車で有名なテスラが蓄電池を日本でも発売するなど、「蓄電池」というのはこれからもっと伸びていくジャンルかと思います。
弊社の場合だと非常用電源とか太陽光発電設備関係で取り扱う事例が多いです。
大規模な施設全体をカバーするような非常用電源では専用の部屋を設けて多数のバッテリーを接続して電源にしますが僕はこのような現場に行ったことがありません。
個別のシステムや機器の非常用電源としてはUPSが一般的になりますが、こちらの方は僕自身設置したり撤去したりなじみがあるので、施工上のポイントを挙げてみたいと思います。
UPS施工上のポイント
・搬入ルートの確認
UPSは基本的に重量物で数百キロ位の重量になることも珍しくありません。
バッテリーを外して搬入すれば少しは軽くなりますが一人二人で持ち上げられる重量じゃないこともしばしばあります。そのためエレベーターの位置やスロープ、階段など搬入ルートを先に決めておかないと最悪搬入出来ないケースも考えられます。
・設置場所の確認
UPSは非常に重いものなので、設置する際には床下を補強する必要があるかもしれません。また非常用の電源なので地震等で倒れることの無い様、アンカー等でしっかり固定する必要があります。
アンカーが打てなければ他の方法で固定する必要があるので、設置場所の情報は事前に確認が必要です。
・充電部の養生
新設の場合はあまり気にしなくていいですが、移設や撤去の場合は充電部の養生が適宜必要です。機器の電源を落としてもバッテリーは生きた状態なので不用意に触れると感電のおそれがあるからです。特に複数のバッテリーが繋がった状態だと流れる電流も大きく危険です。
・廃棄方法の確認
バッテリーは通常の産業廃棄物として捨てられないので、処分方法も考えておく必要があります。バッテリーの回収業者さんでも鉛のバッテリーは良いけどリチウムイオンはダメとか、細かい部分も確認しておかないとトラブルの原因になります。
ざっくりとな説明にはなりますが、大きな所だとこれ位かなと思います。
あとこれは工事とは関係ないですが、古いUPSを撤去する際に端子部分が腐食している場合があります。それだけ古く傷んでるから撤去するのでしょうが、その状態でちゃんと動作するのか疑問です。
管理する立場の方には定期的な点検をお勧めしたいところです。
という事で今回は蓄電池というかUPSの話がメインになってしまいました。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた!