第一種電気工事士と第二種電気工事士の違い

SHO-TA

こんにちは、SHO-TAです。
今日は「電気工事士」をテーマにしたいと思います。

電気工事士はその名の通り電気工事をする人の意味ですが、
電気工事に関する国家資格の名前でもあり、今回は資格の話がメインです。

まず、電気工事士の資格には「第一種」と「第二種」の二種類の資格が有ります。

一般住宅など小規模な電気設備の工事が出来るのが第二種電気工事士で、
それに加えて大規模な設備の工事が出来るのが第一種電気工事士です。
(ざっくり言えば)

どちらの資格も電気工事をするには必須の資格になるので、
弊社内でも持ってる人が多い資格です。

電気工事士試験の難易度

難易度的には第一種に比べると第二種の方が簡単だとされていて、合格率は例年50%を超えています。

一方、第一種電気工事士の合格率は約30%となっています。

受験者数は第二種電気工事士が年間15~20万人、第一種電気工事士は4~5万人となっていて、第二種を受験する人の方が圧倒的に多くなっています。

第二種が取れれば一般家庭の電気工事には十分な点や、第一種の方は資格試験に合格した上で、実務経験が無いと免状が取得出来ないといった点が受験者数に大きな差がある理由かと思います。

認定電気工事従事者の資格

また、同じく電気工事に関係する資格に「認定電気工事従事者」という資格があるのですが、この資格は電気工事士の資格に大きく関わって来ます。

認定電気工事従事者の資格を取ると「自家用電気工作物に関する工事」が出来る様になります。

第二種電気工事士の資格しか持ってなかった人の場合、今まで出来なかった自家用電気工作物(大規模な電気設備)の工事が出来る様になり、仕事の幅が広がるという事になります。

第一種電気工事士の資格試験に合格した人でも、実務経験が無いと免状は発行されません。
免状が無いと電線を繋ぐなどの作業も出来ないのですが、認定工事従事者になる事で一部制限が解除になります。

そうすると免状の発行に必要な電気工事の実務経験が積みやすくなる、といった効果が期待できます。

認定電気工事従事者の資格は、申請または講習を受ければ無条件で得られます。
電気工事士の資格をこれから取ろうとする人、持ってる人は覚えておいた方が良いですね。

それぞれの資格の工事可能な範囲

電気工事士、認定電気工事従事者の工事可能な範囲をまとめるとこんな感じになります。

※認定工事従事者は自家用電気工作物の電線路に関わる部分は工事出来ない。

結局のところ、第一種電気工事士の免状さえあれば、他の資格の工事可能な範囲は網羅できます。

ただし、難易度・条件的には第二種電気工事士よりかなりハードルが高いため、第二種を先にとって実務経験を積んでから第一種にチャレンジするケースが多いかと思われます。

資格・免状が無くても出来る電気工事とは

ちなみに、電気工事士の資格が無くても、電気工事士の補助業務や、電線支持材の工事など、電線に関わらない工事は出来ます。

また電線に関わる部分でも、

1)電圧600V以下で使用する差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器又は電圧600V以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する工事

2)電鈴、インターホーン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器(2次電圧が36ボルト以下のものに限る)の二次側の配線工事

は工事しても良いとされています。

ざっくり言うと1)は器具からコンセントまでの部分を示しています。
例えば断線したOAタップを修理したり、引っ掛けシーリングに設置してある照明器具の交換などは無資格でOKです。

2)は36V以下の電気機器から電源供給部までの部分を示しています。
コンセントから電源を取ってる場合はコンセントから器具までの部分が該当する箇所になります。事務所など大規模な施設では分電盤までが作業可能な範囲になります。

また、(別の資格が必要になる事もありますが)LAN工事・電話工事・消防設備等の工事も2)に含まれるので、電気工事士の資格が無くても工事が出来る部分は色々あります。

なので、未経験の人でも電気工事の仕事は出来ます。

電気工事の事業者として

資格が有ると法律上、仕事の幅が広がるのはもちろんなんですが、資格取得にあたって電気理論などの知識が身につくのもポイントです。

資格が要る要らないだけでなく、きちんと知識を持った人が工事した方が、やはり安心ですよね。

また、弊社の様にBtoBがメインの工事会社の場合、殆どすべての案件が自家用電気工作物の工事です。

第一種電気工事士の資格がないとこっちは出来るけどこっちは出来ないという状況になってしまいますので、やはり第一種電気工事士の資格が有った方が色々と安心でもあります。

結果的に、弊社では殆どの社員が第一種電気工事士の資格を取得済みです。


と、言うことで、
今回は第一種、第二種電気工事士の違いについてまとめてみました。

電気工事は間違った方法で施工すると火事や感電など人命に関わる事もあります。
何かお困りごとがあった際には、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。

経験豊富な有資格者が対応させて頂きます。


最期まで記事を読んで頂きありがとうございます。
また機会が有れば見に来て下さい。

それではまた!

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