
今回紹介する事例はITV機器の設置工事です。
工事内容は既設の故障したITVカメラの交換1台、死角エリアの監視用にITVカメラ増設1台、及びに駆動ユニット(ドライブユニット)1台の増設となります。
既設システムはアナログ構成のため、今回納入の機器もアナログになります。
事例紹介の前に、まず「ITV機器」のITVとは何かという所から説明しますと、Industrial Televisionの略で産業用のカメラやレコーダーなど映像機器の総称です。
入札等では工業用テレビジョン装置などの表記になるかと思います。
防犯カメラ、監視カメラなど用途を特定した表現を避ける表現です。
まずは駆動ユニットの増設から見てみましょう。
駆動ユニットとは、カメラとレコーダーの間で映像や電源のやり取りをしたりカメラの動作を制御したりするための機器です。
今回は既設ラックの空きスペースに組み込んで設置しました。

今回は既設と同じメーカーの後継機を納入していますので、かなり違和感なく収まりました。
(ラックの横幅は規格で決まっているので、他社メーカー機器でも問題なく収まります。)
そして既設カメラの入れ替えです。

既設ケーブルは一部流用出来ましたが、カメラは既設の物と取付方法が違う為取付スペース兼ケーブル接続箇所になるボックスを設置しています。
そして今回はもう一台、新設のカメラを設置するのでカメラのボックスから配管を伸ばしていきます。

新設のカメラは軒裏の目立たない位置に設置しました。
このカメラが増えたことで今までカメラの死角だったエリアが無くなり、建物の周囲360度の監視が出来るようになりました。

今回はカメラの設置場所が非常階段周辺で足場が不安定な場所でした。
そのため脚立等での作業が出来ず、高所作業車を導入しました。

その結果、作業の安全性と効率がともに向上し、無事に作業完了することができました。
事例紹介は以上です。
今回の工事では既設機器の流用部分が多かった為、比較的コンパクトな工事内容に収まりました。
アナログカメラのシステムは機器間で映像を変換せずに直接やり取りするので、機器増設の際に互換性の不具合が起きにくいのもアナログのメリットの一つですね。
弊社では今回の様なアナログカメラだけでなくネットワークカメラも含め、多数のITVカメラ導入実績がありますので、ご相談頂ければ最適なご提案が出来るかと思います。
また、お住まいの地域によってはカメラの導入に助成金が出る場合も有ります。
弊社でお調べすることも可能ですので、何かお困りごとが有れば是非お問合せ下さい。