今回紹介する事例はEV車充電用のコンセント設置工事で、場所は東京消防庁臨港消防署になります。
近年、カーボンニュートラル社会へ向けた取り組みが世界的に行われる中、日本国内でも電気自動(EV)車やプラグインハイブリッド(PHEV)車の普及が進められています。
EV車やPHEV車には当然充電用のコンセントが必要になります。
EV(PHEV)車は一般的な100Vのコンセントでも充電出来なくは無いのですが多くの場合は200Vのコンセントを設置します。
何故かというと、200Vのコンセントは100Vのコンセントの2倍以上のスピードで充電出来るからです。
車種やバッテリー容量で充電時間は前後しますが、バッテリー30kWh分を充電するのに200Vの場合で12時間程度、100Vの場合は24時間程度かかります。
今回の工事で設置したコンセントは200V対応のコンセントになります。
詳しく説明していきます。
こちらが今回EV充電用コンセントを設置する柱になります。
一見コンクリートのようですが、石膏ボードです。
今回は天井裏にケーブル経路を見つけ隠ぺい配線で施工しました。
(コンセント取付位置から少し離れた場所の分電盤から電源を取っています。)
今回はコンセントの設置に際してブレーカーも新設しました。
肝心のコンセントですが仕上がりを重視して隠ぺい配線とし、壁の裏側にボックスを設置して器具を取付けました。
カバーを取り付ける前に絶縁抵抗と電圧を確認します。
絶縁抵抗・電圧共に問題無かったのでカバーを取付けて完成です。
今回は配線ルートもコンセントのボックスも隠ぺいの施工で、スッキリとした仕上がりにしました。
壁の貫通が難しい、配線スペースが無いなどの場合は、壁の表側にモールや露出ボックスを取付けて施工する場合もあります。
今回施工させて頂いた臨港消防署ではEV・PHEVの車両は現状あまり多くは無いとの事でしたが、今後も社会的にゼロエミッション東京の取り組みの一環としてEV車・PHEV車の配備が進められていくと思われます。
今回の工事がその取り組みの一助となりましたら幸いです。
また今後も2035年にはガソリン車の新車販売が原則禁止になるということで、EV充電用コンセントの需要が伸びていくかと思われます。
この記事をご覧になった方で、もし導入工事を検討されている方がいらっしゃいましたら、是非弊社にお問い合わせ下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。